翻訳サイトを徹底比較!一流翻訳家がオススメする無料サイトは?

大規模な企業はもちろんこと、今や中小規模の企業でもグローバルなビジネス展開は当たり前。さらに、ECサイトを利用して個性的な商品やサービスを海外のお客様へ提供している積極的な個人事業主も急増しています。
グローバルビジネスでは、多種多様なビジネス文書の翻訳が必要になります。
例えば、契約書や特許に関する文書、製造マニュアル、また製品カタログなど、ビジネスへの影響度や重要性が高く、またボリュームのある文書。
このような文書であれば、高い翻訳精度、情報漏洩の危険回避、また専門知識などの必要性から、優秀な翻訳家をかかえる高信頼の翻訳会社へ翻訳依頼するのが最善です。
一方で、重要度もボリュームも前述の文書ほどではないけれども、むしろスピードという点では、より早く翻訳が必要な文書も存在します。
これに該当する文書として一番に思いつくのが、毎日のメールではないでしょうか。
海外拠点の上司や同僚との社外メールもあれば、海外顧客からの問合せへの返信などの社外メールもあるはずです。
このような文書の翻訳に求められるのは、まずスピード。そして、精度です。
このようなニーズの翻訳に是非利用したいのが、無料翻訳サイト。
かつては、文字通り無料で翻訳できるこのサービスに対して、「安かろう悪かろうで、翻訳精度が極めて低い」という評判が利用者の間に横行していました。
けれども、今は違います。
最新技術の導入により、無料翻訳サイトが提供する自動翻訳の精度は、急速に進化し、
現在も進化し続けていて、翻訳家も一目置く存在となっています。
では、進化した無料翻訳サイトに使われている技術とはどんなものでしょうか?
次の項目では、翻訳サイトのメカニズムを過去と現在で比較し、最先端技術を取り入れたGoogle翻訳の特徴を紹介します。
翻訳サイトのメカニズム比較-昔と今-
機械翻訳が誕生したのは、今から約60年前。それ以来、長期にわたり使用されていたのが「ルール翻訳」というメカニズムです。これは開発者が翻訳に必要な文法などのルールをつくり、それにそって翻訳するというものでした。
ですから、そのルールから外れてしまうと、正しい翻訳が行われないという弱点がありました。
1980年代に入って開発が始まり、急速に普及したのが、「統計翻訳」というメカニズム。
大量の対訳データを集めて統計処理する、ビッグデータを活用した翻訳のしくみです。
現在、多くの無料翻訳サイトは、この機能が使われています。
そして、さらに進化した翻訳メカニズム「ニューラルネット翻訳」を導入しているのが、Google翻訳です。

「ニューラルネット翻訳」とは、 文単位で文脈を把握することでより適切な訳語を見つけるという、人間の脳の働きに類似する翻訳技術。最近よく耳にするAI技術の一つです。
これによって、Google翻訳の精度は目覚ましくアップしているそうです。
見出し2.翻訳家オススメ無料翻訳サイトと特徴比較
多忙な翻訳家の間では、自動翻訳サイトを利用する人が増えているそうです。もちろん翻訳結果をそのまま使うわけではありませんが、参考にしたり、初期のざっくりした翻訳として利用することで、翻訳作業の効率アップが図れるということです。
国内の主要翻訳検定運営組織で、翻訳会社や翻訳家が会員となっている日本翻訳連盟HPでも、次のような無料翻訳サイトが紹介されています。
では、各サイトの特徴を比較してみましょう。
国内ネット翻訳の最古参。前述の「ルール翻訳」が主体のメカニズムなので、多様性に応えるというよりは、専門用語の翻訳に強みをもつ翻訳サイトです。

言語に加えて分野も選べます。特にエンジニアや理系大学生にユーザーが多く、技術用語や専門用語の翻訳にオススメです。入力可能テキストは、2000字まで。
文書入力によるテキスト翻訳に加え、URL入力でウェブ翻訳にも対応。手軽に安く多言語サイトを作成したい方にオススメです。

より精度の高い、カスタマイズされた翻訳を希望する場合は、ユーザー辞書機能と翻訳メモリ機能を備えた月額500円の日英プレミアム翻訳もあります。
1984年にTRADOSとの合併後、1992年に設立された翻訳技術サービスのグローバル企業SDLが運営する無料翻訳サイト。幅広い業界で、世界中に顧客を持つ強みを生かした多言語翻訳が特徴。

翻訳の読み上げ機能があるので、スピーチやプレゼンなど人前で話す用途の翻訳にオススメです。
原文に対して複数の翻訳結果と類似例文も紹介する翻訳サイト。和文については、
です・ます調と、だ・である調が選択でき、再生速度を変更できる英文翻訳
読み上げ音声機能も付いています。

無料スピーキングテストなどのユニークなコンテンツも提供されていて、翻訳用
途だけではなく、英語学習ツールとしても利用価値ありです。
入力可能テキストは、4000字まで。
テキスト翻訳とウェブページ翻訳に対応し、英語、中国語、韓国語の三か国語に限定した翻訳サイト。ページレイアウトはシンプルで見やすいので、ごくベーシックな翻訳機能を優先するユーザーにオススメです。

テキストだけじゃない:最新技術応用の音声翻訳無料アプリ
無料翻訳サイトはテキスト入力によるものばかりではありません。
東京オリンピックを間近に控えた日本では、かつてない大規模な国家プロジェクトとして翻訳技術の向上に注力していますが、その中心となって研究開発を進めている情報通信研究機構は、先ごろ自動音声翻訳システム「VoiceTra」(ボイストラ)を発表しました。
このVoiceTraは、31言語に対応する多言語音声翻訳システムです。前述の「統計翻訳」をベースにしたメカニズムで、それにAI技術の進化が後押しとなり開発が飛躍的に進んだそうです。

例えば、スマートフォンのマイクに日本語で話かけると、コンピューターが翻訳して流暢な英語でしゃべり、さらにその英語を日本語に再翻訳することで英訳の精度が確認できます。
このサービスは、現在無料アプリで利用可能です。是非、一度試してみて下さい。
翻訳精度をアップするコツ
技術進化は目覚ましいながら、まだ翻訳精度に課題が残る無料翻訳サイト。
その翻訳精度をアップするコツがあります。
「再翻訳」という、一度翻訳した文章を再度もとの言語に翻訳する機能を活用
します。
例えば、日本語を英訳した時、その英訳が本当に正しいのか疑わしい場合、それを
和訳してみます。一度で納得のいく結果がでない時は、手直しをして、再度これを
繰り返すと、徐々に満足のいく翻訳結果に近づくことができます。
最後に:翻訳家はもういらない?
無料翻訳サイトがこのまま進化し続けたら、翻訳家はいらなくなるのでしょうか?
答えは、NOです。
冒頭でお伝えしたように、ビジネスへの影響度や重要度が高く、またボリュームの大きい文書の翻訳には、専門領域の知識や経験豊かな翻訳家で構成された、信頼性の高い翻訳会社に依頼するのがベストです。情報漏洩の心配もなく、高精度の翻訳が期待できます。
翻訳家にとって無料翻訳サイトは、迷惑な存在なのでしょうか?
そんなことはありません。
翻訳家にとっても、質の高い翻訳を提供する無料翻訳サイトは翻訳作業の時間を短縮し、効率化を図れるわけで、それによって従来以上の仕事をこなすことができるわけです。
つまり、無料翻訳サイトは、翻訳家にとって良きパートナーとも言える存在なのです。
無料翻訳サイトの進化は、同時に翻訳家の進化も促します。相互の進化による相乗効果で、今後さらに精度の高い翻訳が実現されそうです。期待しましょう。
ちなみにビジネスシーンで使う大切な各種資料の翻訳、大学機関での論文翻訳、その他人前で公開するような資料の翻訳には、さすがに無料翻訳サイトでは話になりません。
そんなときは、実務経験が7年以上の翻訳エキスパートだけが在籍する、満足保証付き翻訳サービス「VERBALLY」にご相談ください。
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